ゴールデンレトリバーを知る
40代 女性
ゴールデンレトリバーの歴史
ゴールデンレトリバーは、19世紀にスコットランドの貴族が狩猟犬として飼育を始めたという歴史が残されています。レトリバーとはレトリーブ(回収)が語源です。つまり、ゴールデンレトリバーの名称は、金色の毛並みが特徴の、獲物を回収する犬という意味合いです。
狩猟犬としての伝統があるので、主人に忠実で素早く、獲物を持ち帰ってくる力もあります。
知るともっと好きになる!ゴールデンレトリバー
忠実で優しい性格
ゴールデンレトリバーは、猟犬として主人に従い、主人が撃ち落とした獲物を即座に回収してくる忠実で頭の良い犬です。
猟犬というと激しい性格に思われますが、基本的には優しく穏やかな性格で、大きな体で、どっしりとかまえたイメージです。獲物の前までは息をひそめて、じっと見守ることができる、辛抱強い側面も持ち合わせています。
イギリスタイプとアメリカタイプ
イギリスタイプは、筋肉質でややずんぐりとした体型で、耳の位置が低めでマズルは短いです。毛色はクリーム系など色が薄めで、毛足もやや短くウェーブがかかっています。
アメリカンタイプはスレンダーでマズルが長めでスッキリとした顔立ちで、毛色は濃いめの茶色です。好奇心旺盛ですが、指揮命令を受けての行動を得意としているため、盲導犬や聴導犬として活躍しています。
活発で遊ぶことが大好き!
祖先は狩猟犬として野山を駆け回っていたので、活発で走り回るのが大好きです。
室内で飼育するケースが多いと思いますが、いかに広い家で放し飼いしたとしても、室内では十分な運動量が確保できません。毎日の十分な散歩やドッグランなどで運動する機会を確保することが大切です。
お庭が広く、逃げないように安全管理ができれば、お庭を自由に走り回らせるなどもおすすめです。大型犬として体力も豊かなので、十分な運動量を確保してあげてください。
飼育のポイント
こまめなブラッシングで抜け毛を取り除く
ゴールデンレトリバーは毛足が長めで、毛量も比較的多いです。ゴールデン色の艶やかで美しい毛並みを保つためにも、きめ細やかなブラッシングは欠かせません。
室内に大量に毛が落ちることや誤って飲み込んでしまわないためにも、こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除き、衛生状態を保ってあげることが大切です。
できたことに対して褒めるしつけで関係を深める
しつけにはエサを食べることやトイレなどの基本的な生活のしつけ、室内で家族と共生するためのしつけ、外で安全かつトラブルなく過ごすためのしつけなどがあります。いずれの場合も、うまくできなかった・ミスをしたからと怒ってはいけません。
例えば、トイレではないところで排泄してしまった場合に怒ると、排泄することが悪いと考えてしまい、生活に支障が出ることになります。排泄しそうなタイミングを見極めて、トイレまで連れて行ってシートの上にすることを覚えさせましょう。
上手にできたら、過剰なほど褒めてあげてください。成功体験がインプットされ、飼い主に褒められること・喜ばれることをしようとします。とても忠実な性格なので、飼い主の信頼を得ようとしつけたことを覚えてくれます。